【また元通りの冬になっちゃいました】
雪が降り始めてから三日目の朝を向かえています。初めは淡雪だと眺めていたのですが、昨日は吹雪、今朝は粉雪。それは2月の最も厳しい寒気団が下りて来た頃の雪とほとんど変わりはないのです。
自然は、世間では今年は「少雪」だと言っているのに、まるで帳尻を合わせるかのように、どか雪を降らせたのです。この雪で春の山菜や、夏の水田の水も確保出来た事でしょう。
ちなみにボクのまわりでは三日間で40センチほどの積雪がありましたから、スキー場ではもっと積ったのではないかと思っています。妙高杉の原スキー場に問い合わせたところ、営業は3月27日(日)までとの事でした。
さりげなくテーブルに置かれた楽しいパンたち。『皆さん、今朝は私たち特別席にいるのよ。わかる?』とレーズンパンが言っています。『相撲で言うと枡席ね。優しいバスケットの中にいるは』と、おしゃれなカレーパンが嬉しそうに応える。『でもさ、これってバスケットさんだってとっても美味しそうだね』と、胡桃パン君が訳知り顔で言った。
早春のマインヒュッテには明るい笑い声が飛び交っています。『シイ〜、ほら庵主さんがやってくるは。いつものカメラを持ってね』『みんなお澄まし顔よ!白パンさんはちゃんとお化粧してるじゃない、素敵』『でもバスケットの身にもなってくれよな、重たいんだぜ、ったく』。
(写真と文は庵主、バスケット&パンを作ったひと By Akiyo)
【人知れず逝く】
大雪の降った夜中、枝に降り積もった雪の重みに耐えかねて、白樺の老木がゆっくりと倒れて行った。『それでは皆さんさようなら』の言葉をまわりの木々に遺して、ボクの好きだった白樺が逝った。夜中のこととて見届けるのは詮無い事ではあったが、それはかくの如き立派な最後だったと思う。
いずれ薪ストーブに、また木工クラフトなどに大切に使わせてもらうつもりだ。いつまでもあなたの思い出を心にのこすために。
【花は咲く】
真っ白な 雪道に 春風香る
わたしは なつかしい
あの街を 想い出す
叶えたい 夢もあった
変りたい 自分もいた
今はただ なつかしい
あの人を 思い出す
誰かの歌が聞こえる
誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える
悲しみの向こう側に
花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう
(作詞:岩井俊二 作曲:菅野よう子)