【胡桃(クルミ)の奇跡】
長野県飯綱の果樹園に大きな一本の胡桃の木があります。夏の日盛りの午後には、立派な木陰を与えてくれます。そして沢山の大きな丸い胡桃を実らせてくれるのです。家内は毎日のようにパンを焼いています。とうぜんクルミパンはその中でもとっても美味しいレパートリーの一つなのです。
今までは外国産の胡桃を買っていましたが、長野県産の胡桃を使わせて頂くと、味と言い油脂の乗り具合も、さすが長野県産が一歩も二歩もリードしていました。こんな素敵な胡桃に出会えたのは初めてでした。
果樹園のご主人の話では、誰も植えた記憶はないとの事でした。きっと鳥が運んできた実が地に落ちて育ったに違いないと言っておられました。自然は時としてさりげなく奇跡を起してくれます。
私どもも自然の為せる技に感謝し、いつまでも大切に守って行きたいものです。それが自然とのお付き合いの仕方なのではありますまいか。
【落葉松を染め上げるツタ】
朝の冷え込みがこんな姿を見せてくれる。落葉松に這い上がって行く蔦(ツタ)が赤く染まって、まるで幹が友禅を羽織った様になっている。
間もなく散ってしまう葉も、せいいっぱいの艶やかさで今を生きているのだ。この葉が散る頃、落葉松は金の針の雨を降らすのだ。まるで舞台の役者が大見得を切るようにである。
【ヒメウラナミジャノメ】
タテハチョウの仲間でジャノメチョウという種類がいます。アゲハチョウやタテハチョウの美形とは真逆の、まことに地味な蝶ですが、ボクはとっても好きな蝶なのです。「蛇の目」という名前も日本的ですし、古くから「蛇の目傘」や「ジャノメミシン」など大正や昭和時代の生活さえ思い出せるのです。
【ミズナラの枯れ木に付いたキノコたち】
発見日時:2015.10.5 朝7時頃 キノコの種類:ヤブタケとカタハ (食可能)キノコ汁、みそ汁の具などに最適です
(庵主の自然と私)より