2015年5月7日木曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・香(かぐわ)しき緑(標高 1106 m)

【この緑はどうだ!!】

 秋に金の針を降らせた落葉松に、若い緑の新芽が吹き出して来た。触ってみるとまだ軟らかく、肌を刺すほどの剛健さはない。それでも針葉樹独特の、「脂(ヤニ)」の匂いがプンとした。

 落葉松の新芽が吹き出す頃の我が家では、電波障害が起きて、テレビが上手く写らないのが春の訪れを感じさせるバロメータでもあった。今では地デジになってそれはなんとかクリアー出来た。

 いま落葉松林を歩くとき、自分の全身が緑化されて行くのを感じる。五官の全てが緑や碧に染まって、周りの空気さえ緑色を溶かし込んで、落ち着いた安らぎを与えてくれるのである。高原地域には落葉松が白樺とともに似合いの樹木である。白樺は広葉樹の仲間であり祝い事に縁があり、落葉松は軽井沢の別荘地にその本来の存在感を見る事が出来る。即ちトラデイショナル・ウッドなのであろう。




(写真:2015.5.6 爽やかな春の日差しの中で 庵主 撮影)

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