【悲しい出会い・ミカドフキバッタとノシメトンボ】
畑に一本の竹の棒が立っている。その先にまるで仲良しのように、ミカドフキバッタとノシメトンボが顔をすり寄せるように止まっている。
『こんにちは、フキバッタさん。お久しぶりですね、お元気?』『・・・・』『眠っておられるのですか?お疲れで』『・・・・』『ごめんなさいね。おしゃべりなボクで』『・・・・』。
実はこのミカドフキバッタはウイルスに感染していて、棒の先に登って行って、息絶えているのです。トンボはそれを知りません。こんな光景があちこちで見られます。悲しいことですが、仕方がありません。雨に打たれて自然に朽ち果てて行くのです。優しいトンボもいずれは死んでしまいます。今を精一杯生きて下さい。じっと見つめていますよ。
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