2012年4月14日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ ・言葉のアーカイブス <標高325m>

アマン・ガマン・ゲロッポのお話 12

お日様が優しくアマガエルたちを照らしています。『アマン、今日はボクの秘密の場所に行ってみないかい?』と水中アマガエルのガマンが言いました。

『秘密の場所って?』『とってもきれいな場所なんだ。そこにはね、カルガモ(注:1)のレンボリックさん一家が住んでいるのだ』『カルガモ? レンボリックさん?・・アマン行ってみたい』。

ここはガマン君が見つけた、とってもきれいな小川が流れている水辺でした。ちょうど今、バイカモ(梅花藻・注:2)が沢山水の中で揺れているのです。可愛いお花も一杯咲いているのです。

アマンとガマンは、青大将に注意しながらピョコピョコと進んで行きます。大きなひまわりの花が咲いています。早咲きのひまわりさんが、二匹のアマガエルを見て言いました。『そのさきに、“お砂糖の泉”(おさとうのいずみ)が湧いているよ、飲んで行くといい。とっても美味しいよ』大きな黄色いお顔がいつもお日様の方を向いて笑っています。

『ありがとう、ひまわりさん。お元気で』アマンは優しい声でこたえました。大きなひまわりさんのお顔が、アマンとガマンを見てまたアハハハハと笑いました。

強の部屋 カルガモ (注:1

クチバシの先端が少し黄色いのがこのカルガモちゃんのおしゃれなところ。他のカモさんはオスとメスの羽根の色などが大そう違っていますが、このカモはほぼ一緒ですよ。

日本全国どこにでもいます。マガモと同様に、地上を歩いて草の実をついばんだり、逆立ちして水中の水草をとったりするのです。皆さんは生まれたばかりの子供(ヒナ)が、親について歩いたり泳いだりしているのをみたことがありませんか? グエッグエッと愛嬌(あいきょう)のある鳴き声をさせてやってきましたよ。

ばいかも(梅花藻)(注:2

この植物は、とってもきれいな水の流れている川でしか育ちません。水の中で育ち、花を咲かせるので「水中花」(すいちゅうか)と呼ばれています。

7月〜8月頃に、梅の花に似た白い花を咲かせることから「梅花藻」(ばいかも)の名が付いたのです。

夏の最盛期には、直径1.5㎝ほどの愛らしい花が一斉に川面から顔を出します。近畿地方では、滋賀県の醒ヶ井(さめがい)の梅花藻(ばいかも)が有名です。

近江路観光ガイド>自然・花>醒ヶ井「梅花藻(バイカモ)」参照。

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