『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった』。これは川端康成の有名な『雪国』の冒頭の文章であります。そこにはまだ見ぬ幻想的な日本の原風景に対する望郷感と言おうか、憧れにも似た感じがするのである。なんて小説のあとがきのようですが、一昨日面白い光景に出くわしました。スキー場につくられた大きな「トンネルとかまくら」でした。
明日からの週末は、子供たちの笑顔と大きな歓声が飛び交っていることでしょう。都会から雪国にやってきた皆さんの心の中に、雪国への憧れが、いつまでもそこはかとなく残っていてほしい、これはボクのささやかな願望です。
(庵主の日時計日記:心の内)より