2013年4月27日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・種田山頭火 <標高603m>

うれしいこともかなしいことも草しげる
       
                (定本種田山頭火 句集 千人風呂より)



幼き日に母との別れを体験した 山頭火の心の中には母への思慕と慰霊が 自然とふれあう中で 時としてマグマのように沸き上がってくるようだ

彼はこのように記している

若うして
死を いそぎたまへる
母上の霊前に
本書を
供えまつる

明治15年 山口県防府市に生まれ 昭和15年の秋 松山市の一草庵にて59歳をもって人生の幕を下ろした山頭火は『人生行脚』の旅において 珠玉の句をのこしている そこには母に対する哀惜の情を自然への優しい眼(まなこ)にかえて見つめ続けている

網代がさを被り托鉢僧の風貌で丸い眼鏡をかけた山頭火の写真は昭和11年越後長岡にてと記されている 

(平成19年正月 山頭火終焉の地 松山 一草庵を訪ねて)

2 件のコメント:

  1.  もう緑の草がこんなに茂ってきたのですね、春はいよいよ本番となりますね。桜ももう開き始めていることでしょう。山頭火の句とともに野をさまようのも深い味わいがありますね。
     私は今日は東京・墨田区のすみだトリフォニーホールで紅白合唱合戦に白組で出演します。司会は紅組が竹下恵子、白組が辰巳琢郎で、お二人とも合唱好きな方だそうです。80人のJORDAN会有志の男声合唱ですが、対する紅組は115人のVERt Pin Plageという女声合唱団でおそらく女声が勝つでしょう。
     明日は我孫子でマタイ受難曲を聴いたら妙高に帰ります。

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  2. 小川 洋帆 様

    お早うございます。

    やっとコブシの花が咲きましたよ。桜はまだつぼみが膨らみかけた程度です。
    やはりGWの頃でしょうかねえ。

    紅白合唱合戦勝ち負けはべつにして、充分お楽しみ下さい。
    ではまた妙高高原にて。

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