2014年6月29日日曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ニホンカワトンボ(標高 939 m)

【アナベルのにとまっているニホンカワトンボ】



 こうして静かに翅を休めているトンボを見ていると、その繊細さと美しさに感動すら覚えるのだ。風の流れの中で宝石の様な目をしてこちらを見ている。
 きっとボクの顔はいくつもに見えていることだろう。悪戯をしないのが判っているらしく、動かずじっと構えている。雄の仲間が近づいて来て、彼女をつれて川の流れに溶け込んでしまった。なんだか恋人をとられたような複雑な気持ちが残っていた。

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2014年6月27日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・桑の葉茶つくり(標高 938 m)


【桑の葉茶をつくる】


 今年も「桑の葉茶」をつくる季節になった。春の終わり頃

に新芽を吹いた桑の木には、美しい薄緑の葉が茂っている。

今年は20年に一度といわれるほどの、毛虫(マイマイガ)

の大発生で軟らかい木の葉はほとんど被害に遭っている。

しかし桑の葉だけは、毛虫が食べないのだ。お蚕(かいこ)

様が食べる桑の葉は、恐れ多くて、さすがの毛虫も寄り付

かないようだ。晴天を待っていたボクは、早速桑の葉を天

日干しにした。乾燥した葉を手揉みして細かく砕き、焙煎

をすると出来上がり。

 今年の桑は豊作だ、葉もとっても奇麗に生長している。

さぞ美味しいお茶に仕上がる事だろう。【桑の葉茶 朝晩

飲んで 達者川(佐渡市)】桑の実(マルベリー)も美味し

いよ。




桑の葉茶は健康に良いと言われています。血液サラサラ効果

や、利尿作用もあるとのことです。ボクも去年一年間飲んで

みましたが、とても良い香りで、心が落ち着き、重宝してい

ます。



(庵主の日時計日記:自然と私)より


2014年6月25日水曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・モリアオガエルの孵化(標高 937 m)


625日朝、モリアオガエルの卵が孵化しました!!

 610日庭の側溝の水たまりにモリアオガエルが大きな泡状の卵を産みつけました。毎日観察していましたところ、15日振りにめでたく沢山のオタマジャクシが顔を出して、小さな体をくねらせ、泡の中から出て来ました。その様子を見て、励まし促すように溝の奥深いところから親のモリアオガエルが鳴いています。

 ソフトボールほどの卵塊から300500匹のオタマジャクシが生まれるようです。これでマインヒュッテの庭にも、モリアオガエルの営巣地が出来ました。





 神聖な生命の誕生の瞬間です。気持ち悪いな〜と思わず、しっかりと見届けてやって下さい。モリアオガエルの後見人:マインヒュッテ 庵主 より

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2014年6月23日月曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ヒョウモンチョウ(標高 936 m)

【風の申し子・ヒョウモンチョウ】

 体に豹柄をまとった、タテハチョウの仲間です。妙高高原では6月の半ばを過ぎた頃から、タテハチョウが一斉に羽化を始めました。写真に収めたものからご紹介をさせて頂きます。今朝の「麗しの蝶」はヒョウモンチョウです。
 今朝生まれたばかりでしょうか、まだ翅が完全に伸びきっていません。まもなく太陽の光の中で、その華麗な舞いを見せてくれるでしょう。仲間にコヒョウモンがいますが、翅の形で見分ける事が出来ますが、案外難しいと思います。まあ、直感で感じて頂ければそれで良いのではないかと思います。


アナベルの花にとまっていますが ヒヨドリバナにもよく集まります


少しは翅がシャンとしてきました タテハチョウの仲間はみんな美しい

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2014年6月20日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・季節のスイーツ(標高 935 m)


 季節限定、ジンジャーケーキは新生姜(しょうが)が出る時期になると一度はお目にかかるスイーツです。生姜の甘煮をケーキにリッチに混ぜ、爽やかな風味を味わえる一品です。和洋折衷のケーキと表現しても良いのではないかと・・・。


By  Akiyo

(庵主の日時計日記:初夏の妙高山麓より)

2014年6月18日水曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ヤマサナエ(標高 934 m)

【サナエトンボ科 ヤマサナエ】

 妙高高原では、田植えは5月の内にほとんど終わっていました。この早苗植え渡す季節に飛び出すのが、サナエトンボなのです。アカトンボより大きく、オニヤンマよりは小さい中型のトンボです。


 この写真の子は羽化してまだ間がない、♀(雌)のヤマサナエです。丘陵地から山地にかけての樹林に囲まれた河川の上・中流域に棲息します。


 川辺に近い平地の植物の葉にとまっていることが多いのです。見つければ写真に写すのは簡単ですが、なかなかその場に行きあたらないのです。

(写真は2014.6.18 午前中 マインヒュッテ周辺 アナベル・・・西洋アジサイの葉に止まっていました 撮影 庵主)

2014年6月16日月曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・信濃の善光寺参り(標高 933 m)

 昨日マインヒュッテを訪ねられた知人を長野駅までお送りがてら、善光寺さんにお参りしてきました。さすが全国に計り知れない『善光寺好き人間』をもつ、無宗派の単立寺院であります。【遠くとも一度は詣れ善光寺 救け給うぞ弥陀の誓願】と歌われているごとく、まことに有り難い聖域でありました。
 ボクたちが参道に到着したのは、真夏日の照る正午ちかくでした。本殿から『善光寺上人様』がお出ましになって、石畳をお歩みされるちょうどその時刻だったのです。周りの参拝者はその場で跪(ひざまず)き頭(こうべ)を垂れました。その上を御手に持たれた『お数珠(アクシャ・マーラー)』をサラサラとお滑らし下さいました。
あまりの有り難さに胸が熱くなり、お上人様の御衣の香りとともに一生の思い出となりました。ちなみに【善光寺上人】様は、鷹司家ご出身の121世鷹司誓玉様と拝察させていただきました。ここ善光寺は、大寺院としては珍しい『尼寺』であります。


本殿に続く参道と仲店 ふるい門前町の面影が今も残っていました


お庭のなかにひっそりと「あまざけ茶屋」があります 几(しょうぎ)に腰掛けて甘酒やおでんをいただきます 境内の喧噪がうそのように静かで 線香の香りがここまで漂ってまいります まことに有り難いひと時でした

2014年6月14日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・エゾハルゼミ(標高 932 m)

【初夏を告げる森の音楽家・エゾハルゼミ】

 いま妙高山麓の森や林では セミの大合唱が聞かれます 太陽が照り出し霧が晴れて行くと 一斉にエゾハルゼミが鳴き出すのですヒグラシを少し小さくした蝉で 木の幹を移動しながら一所懸命ないています
この子は昨日の朝 山野草の上に羽化してしばらくたったのが じっととまっていました 羽化する様子を観察するのはなかなかチャンスが無いのですが  羽化したあとなら見つけることはそう難しくありません ハルゼミ エゾハルゼミ ヒメハルゼミと仲間がいますが これらの蝉は松林や落葉松林などの針葉樹を好むようです 


エゾハルゼミの♂(雄)です


透明感のある繊細さは 蝉のなかでも第一人者でしょう

この「エゾハル」が鳴き終わるころ 今度は大型のエゾゼミの
出番です 大きな声でギーギーギー  ギッ ギッ ギッと鳴く
盛夏を告げる蝉なのです 頭にマクドマークのある蝉ですよ

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2014年6月12日木曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ヒメウラナミジャノメ(標高 931 m)


【タテハチョウの仲間・ヒメウラナミジャノメ】

 今朝の「日替わり昆虫」はジャノメチョウです。ほかの蝶と比べれば、とっても地味ではありますが、翅に浮き出た模様がまさに「蛇」の目に似ていることから名付けられたのです。むかし雨の日にさした「蛇の目傘」、「蛇の目ミシン」、「蛇の目模様」なども懐かしい言葉の響きですよね。 ヒメウラナミジャノメ、この子は数日前からマインヒュッテ周辺の草原をゆっくりと舞うように飛んでいます。この翅に浮き出た蛇の目が擬態となって、鳥などのアタックから身を守る武器になっているのでしょう。では「通好み」のジミーちゃんの晴れ姿をどうぞ。



(庵主の日時計日記:自然と私)より


(写真はOK牧場にて 庵主撮影)