【庵主の『夢で会いましょう』】
Room No.2 女演出家の見た夢
私の知人に、ミュージカルの演出をしている安曇川麻沙美さんがいます。とっても知的な最近稀な日本女性であります。その方には珍しい特技があります。といっても夜中に首が伸びて、『油をなめる』などと言う、純日本的な怪談夜話にでてくる『ろくろく首』ではありませんので、念のため。
彼女の特技はと言いますと、夜に観た夢をほとんど覚えているのです。それも支離滅裂ではなく、ドラマタイズメントとして明確に『物語』として脳裏に記憶しているのです。これはなかなか出来ることではありません。
かの有名な、ジークムント・フロイト博士ですら、『夢の大半は、目覚めと同時に忘れてしまう』とおっしゃっているのです。さて庵主の『夢で会いましょう』Room.No.2は女演出家こと、安曇川麻沙美さんの夢について考察してみましょう。
場所は、大阪梅田の地下街。人が大層賑わうショッピング街のガラスの壁の内側。まあ、この当たりが夢なんでしょうな。
すると、キャリーケースを持った友人のMちゃんが通りがかったのです。そこでガラスの中から、『Mちゃ〜ん、おいで!』と声をかけました。Mちゃんは、その雑踏の中にキャリーケースを置いたままこちらに駆け寄ってくるのです。
なんとその時、悪い男がそのキャリーケースを持ち去ろうとしているではありませんか。麻沙美さんは、『Mちゃ〜ん、盗られるで!』と叫びました。その声を聞いてMちゃんは、『まて〜!!』と言って、ダッシュで犯人を追いかけて、見事そのキャリーケースを取り返し、男は逃げて行ったのでした。
しかし、そのMちゃんが犯人を追う後ろ姿が、まるで『フィギアスケートの衣装かよ!?』ってなぐらいのピラピラのミニスカートで、それがめくれてなんと、はしたなくも、嬉しくも、彼女の「半ケツ」が見えてしまっているというのです。
あのニューヨークの地下鉄のマンホールの上に立つ、マリリンモンローとまではいきませんがね(この項、庵主の主観につきカット)。それを見ていた彼女の旦那が宣うた。『アイツ〜!冷える格好しやがって!!』と怒り心頭であります。旦那が犯人を追いかけたら良かったのにね(これも庵主の主観のためカット)。
さて一段落した麻沙美さんと友人のKちゃんは、ガラスの内側で炬燵(こたつ)に入っていました。するとガラスの向こうに白衣を着た俳優の『阿部寛』が歩いているではありませんか。麻沙美さんは、『アベちゃ〜ん、こっちおいで!』と呼び寄せました。彼はどこかへ研究にでも向かおうとしていたのです。彼はさも面倒くさそうにこちらに来て、一緒に炬燵に入り、焼き肉を食べました。
やがて食べ終わった時、奥のゴルフショップみたいなお店へ入りゴルフパターのマドラーを5〜6本持って、嬉しそうにこう言いました。『カワイイやろ〜!買うてもたわ。これでやがな!』とクレジットカードを私たちに見せて、満足そうに研究に向かうため出て行きました。麻沙美さんとKちゃんは一言・・・『アホやな。アイツ』とつぶやいていました。
さてこの夢、ホンマに夢かいな?えらいハッキリしてるで。
明日に続きます。お楽しみに Imagined by Jun
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