【愛用のクローズアップレンズの呼ぶ声を聞く】
9月17日の夕方、熊笹の上に眠っているモリアオガエルに出会った。早速愛用のクローズアップレンズを装着して、その愛おしい姿をカメラにおさめた。そこまでは良かった。その時ふとこんな気持ちが湧き上がって来た。『いまからムカゴを採りに行こう。そろそろ大きくなっている頃だろう』と、独り言を言って歩き出した。
もうけっこう大きなムカゴ芋(じねんじょ芋の子)が付いている。夢中で採ってポケットに入れる。そうこうする内に雨が降って来た。首から下げたカメラを防水ジャンパーの内側に入れた。あちらこちらとムカゴのなる場所を探って行く。おおかたポケットが一杯になったのを見計らって終了。友人が訪ねて来る日に「ムカゴご飯」を炊いて差し上げよう。
そんなことを考えていた夜の9時頃だった。カメラの手入れをしようとして、クローズアップレンズの無い事に気づいた。どうやらムカゴ採りに夢中になって歩いているうちに、どこかに落としたらしい。相当広い範囲を草をかき分け歩いたわけで、何処で落としても見つけるのは至難の技と思えて、少し気分が萎えた。
愛用のレンズ、昆虫などを撮影する時のまさに相棒であった。ムカゴ芋を採るのにかまけて、レンズの事を気に懸けなかった事を反省し、「相棒」に詫びた。寝る前に明日の「捜索」の道筋をしっかりと描いて、見つかることを祈ったのであります。
(愛用のクローズアップレンズでモリアオガエルを写す。2014.9.17 PM4 マインヒュッテ 庵主)この結末は明日に続きます。
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