【夜と道連れ】
生活の扉を出て ひとり夜汽車にのった
窓に映る自分の顔をじっと眺める
一筋の灯りがゆっくりと 遠ざかり
過去は消え今がきて 未来へと繋がる
吐く息が窓をくもらせ『生きる』と指が書く
あの人が笑っている この人は悲しんでいる
そんな顔が列車の窓に 映っては消えて行く
目を閉じて轍の音を聴く『実相・円満・完全』
目的の無い旅 行く先を知らない旅列車
在るのは【今】もうそれだけ 何もいらない
夜汽車の名は「久遠の今号」 ただありがとう
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