写真は、ボクの大切な知人・N Gorou 氏から提供されたものです。早春のある日、氏が訪ねられた風景を切り取って送って下さいました。そこには語り尽くせない歴史の重みを感じるのです。
桜咲く頃、お母さんに手を引かれた一年生が眺めたであろう学舎。夏休みに児童が走り回った校庭の水たまりに写った入道雲と赤とんぼ。
秋の文化祭の日みんなの歌声が、散りゆく桜の葉とともに空に駆けって行った、目に見えない音符たちの乱舞。そして降る雪に覆われて、いつか校舎は衰えてしまった。まるで人間の人生そのもののようにである。
(庵主の日時計日記:心の内)より