【トリカブト】
昨日森の中で新しい水芭蕉の自生地を見つけた。
近寄ってみると、その少し手前には、最も注意を要するとされる山野草が萌え出している。その植物こそ、トリカブト(日本三大毒草)である。
間違って食べると、嘔吐・呼吸不全・臓器不全などから死に至ることもあるのだ。その写真がこれで(↑)ある。
ところがこの恐れられているトリカブトが、なんと漢方薬にもなって人の命を救う役目もするのだ。漢方ではこのトリカブトの塊根を附子(ぶし)と称して薬用にするらしい。
それには強心作用、鎮痛作用がある。また血液循環の改善にも有効との事である。いずれにしてもトリカブト自体が猛毒性の植物であるため、毒性を1/1000程度まで減毒せねばならない。これには専門的な薬学的知識が必要であり、素人は断じて処方すべきではないことは言うまでもない。
自然界に生きる動植物で毒性の強い物は、けばけばしい色をしていることが多い。一目見て腰が引けるのである。彼らの方から、赤信号を点灯させてくれているのだ。トリカブトの花はそう派手ではないが、とっても美しく個性的だ。
彼らにとって、そのけばけばしい色彩は、まさに言葉そのものなのであろう。それが『所を得ている』と言うことに当てはまると思う。事前に危険回避が出来るという事は、これも感謝せねばなるまい。
(庵主の日時計日記:自然と私)より
ミズバショウはあちこちに自生しているのですね。綺麗ですね。
返信削除毒性の強いものはヘビなどもそうですね。マムシなどもなにかそれと判る派手なイメージがありますね。人の服装もケバケバしい服装は何となく避けたいですね。
小川 洋帆 様
返信削除こんにちは。コメント有り難うございます。
この自生地も楽しみな場所です。雪解け水が流れて、浅い湿地帯となっていますので、これから毎年増えて行くでしょう。
マムシは銭形模様、コブラやハブは頭の形が変っていますね。
ヤドクガエル(海外)などには、極彩色なのがいますね。ここ妙高高原にも、マムシもヤマカガシもいます。畑や薮の中に入るときは、必ず長靴と長袖シャツ+長ズボンを身につけ、手袋もお忘れなく。
ではまた。