2013年5月5日日曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・カタクリの花 <標高 609 m>



かたくり粉に少量の水と砂糖をまぜたあと、ゆっくり熱湯を注ぎながらかき回しますと、しばらくするとパッと透明になります。それは通称「なんちゃって葛湯」とも言うらしいのです。子供のころよく母親が作ってくれたささやかな「おやつ」でした。
今では純粋のかたくり粉は珍しく、イモを代用にした粉になっているとも聞きました。
数日前、S 師匠のお庭の周りにカタクリの花が咲いたと知らされ、早速カメラを持って出かけました。群生というほど多く咲いてはいませんが、春の日差しのなかで、可憐な花が短い命を輝かせておりました。






カタクリの花を眺めていた時、ある話を思い出していました。それはこんな内容でした。『かたくり粉に熱湯をゆっくり注いでかき回す時、それがいつ透明になるかはわかりません。でも途中で止めてしまうと、美味しいおやつにはありつけません。かならず透明になりますから、あきらめずにかき回し続けなさい。皆さんの人生もこれと同じですよ、辛抱強く、努力することが大切です』

子供の頃に聞いたお話は、何十年経った今でも鮮明に覚えているものですね。子供の日にちなんで僭越ながら庵主からの一言でした。

(庵主の日時計日記:子供の頃の思い出)より




2 件のコメント:

  1. 妙高の私の家にもカタクリの花が咲きました。家と杉の大木の間のあまり日差しが通らないところに日差しを避けるように咲いています。お隣の奥様が大変欲しいということで、植えても根付かない、なかなか難しいのだそうで、シャベルで掘り上げて差し上げますと大変お喜びでした。今までも失敗続きだったそうです。そういう意味では貴重なものだなと思いました。もっと増やして群落にできないかなと思っています。

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  2. 小川 洋帆 様

    お早うございます。

    カタクリの花、お宅にも咲いているのですか。
    素晴らしいですね。大切になさって、増やして下さいね。

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