【カマキリとオニヤンマ】
暖かい陽が降り注いでいる芝生 朝から一頭のオニヤンマが悠然とパトロールをしています 小さなトンボをおいかけたり 黄チョウを捕獲したりしていました
その時でした オニヤンマは上空に舞い上がったかと思うと一気に舞い降りて来て熊笹の茂みに入り込んだのです なにか格好な獲物がいたのでしょう ボクはカメラを持ってその場所に忍び足で近づきました そこで見た光景は驚きの一場面でした
なんとトンボの王様 オニヤンマがカマキリに捕まっているではありませんか 必死で逃れようともがいていますが これはもうなす術はありません カマキリの二本の鎌の手にがっちりとホールドされては少々大きな昆虫でもどうにもならないのです 数分でオニヤンマは事切れました
カマキリは一気にヤンマの首に喰い付き 喰いちぎってしまうのでした その獰猛さには今更ながら驚きました でもこのオニヤンマも熊笹の中に何かいるのを見つけて襲いかかったのです 結果相手が悪かったのでしょう まさにカマキリの圧勝でした 昆虫の写真を撮っていますと残酷なシーンに何度も遭遇します これも「自然界の掟」なのです このカマキリもヒキガエルや大きなカエルには一気に食べられてしまうのですから ボクはオニヤンマの最後を確認し 合掌してその場を去ったのでした
(庵主の日時計日記:自然と私)より
凄い驚きですね、あのオニヤンマがやられてしまうなんてカマキリも強いですね。両方ともセミなどを食い殺してしまう獰猛さですがまさに両雄の対決ですね、竜虎の争いですね。
返信削除小川 洋帆 様
返信削除カマキリの強靭さには舌を巻きました。雌が雄を喰い殺すほどの凄さをかいま見た感じがしました。しかしそれとても彼らの体内に組み込まれた、遺伝子のなせる業かも知れません。
大昔からそのようにして、生き続けて来たのでしょう。オニヤンマもいずれあと僅かな命でした。カマキリの生存に寄与したと考えるのがボクにとっては救われるのです。