2013年6月29日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・東南アジアからようこそ <標高 658 m>



【ウスバキトンボ】



















この子は日本国中どこでも見られる トンボ科・ウスバキトンボ属に登録されているポピュラーなトンボです

でもすごい事をやってくれるのです それはね 冬の寒さにとっても弱いのです 4℃になると死んでしまうそうです
沖縄県以南でしか冬は越せないのです だから毎年海をこえて何千キロも飛んでくるのです

東南アジアを春先に飛び始めた群れは 3月下旬 鹿児島県あたりにやってきます 4月頃には高知県 6月下旬には富山・新潟県にということで 今回ボクの写真に撮られたってわけ

そして驚きはこれから・・・各地に飛んで来た群れは水田等で最初の産卵をします そして素早く羽化した群れは次の地に移動 各地の田植えの直後の田んぼでまた産卵

なんと北海道あたりまで飛んで行く間に34回も世代交代を繰り返すのです

そして8月頃 やっとたどり着いた北の台地(北海道)で 寒さの訪れとともに全て死に絶えてしまうのです

このようなトンボはこのウスバキトンボのみでしょう お盆のころには全国で『精霊トンボ』『盆トンボ』と呼ばれて 子供たちには御先祖の使いだから捕まえないようにと教えられていたものです

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2 件のコメント:

  1. 凄い大冒険をするトンボですね。私たちはシオカラトンボが一番親しんできたトンボですが、シオカラトンボの雌は白くなくてこのウスバキトンボと似ているような気がします。子ども心にもシオカラトンボはよく追いかけまわしましたが、このウスバキトンボはあまり記憶に残っていません。ご先祖からこの「精霊トンボ」は追うな、という無言の習慣があったのかもしれません。
     昨日のブログに書いた私の従姉の弟はトンボを追いかけていて池に落ちて死にました。そのため親族の中で私だけが男子として残り、隣町の長野県信濃町の先祖代々の墓を引き継ぐことになりました。

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  2. 小川 洋帆 様

    悲しいお話を承り、いまその男の子の御霊安かれと祈りました。同じようにトンボを追いかけているボクですが、その亡くなった弟さんに奇麗なトンボの数々をブログの中で、捧げましょう。

    洋帆様にもご使命があったのですね。先祖のご供養を恙無く行われますことを祈ります。

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