【P ・im P・Story】
ありそでなさそな・なさそでありそな・お話
「花厩舎一馬(はなきゅうしゃかずま)の一日」より
その時S嬢がポツリと言った事にぎくっとした。『火山馬名馬では駄目なの?』『そんなのいるのか?』『ほらここに!』そう言って指し示した彼女の細い指は、6枠11番レッツゴーキリシマをLock on していた。
確かにキリシマは九州の霧島であり、今も熱湯が噴出する火山地帯の温泉が有名であった。そうか、このような発想も時としては必要である。騎手も幸英明であり、『ダービーは幸運な馬が勝つ』との格言に相応しい名前であろう。
花厩舎一馬はもう一度JRのホームページの内容に目を向けた。蹄鉄が描かれてあり元は穴が9つ開いていた。しかし端の1つは男性の頭に隠れて今は見えない。と言う事は端の馬は消しか・・・、と考えたのである。
その時、またS嬢のコメントが発せられた。『2枠3番の馬、ブラックシェル、黒い貝それとも黒いオイル?どちらかしら』『シェルをどうしてオイルと結びつけるのだ?』『確か、シェル石油というのがあったわ、だから・・・』『なるほど、地震・雷・火事・オイルの石油か・・・』ここで3頭目に2枠3番ブラックシェルが候補に挙がったのだ。
その時、佐藤浩市(騎手)が蝶ネクタイをしているのに気づいた。それも白い蝶ネクタイではなかったか。白は1枠、という事は、1枠は蝶のように飛んでしまうというのか・・・?
さて敢えてもう一頭上げるとすれば、5枠9番の馬、マイネルチャ−ルズになろうか。その心は、調教師、稲葉隆一氏の稲にある。この字はまさに今、日本列島田植えのシーズン。自然の恵みの中にこそ優れた農耕馬(優駿)が生まれたのであった。そして今回のダービーのキーワード、『火』はここにもその影響を与えている。『稲光』はまさに『雷』に通じているのである。
『S嬢、それでは申し上げましょう。今回も単勝勝負で、2枠4番のタケミカヅチ、3番のブラックシェル、6枠11番のレッツゴーキリシマ、そして最後に5枠9番のマイネルチャールズで良いだろう、どうだね』『やっぱり花厩舎課長は、深読みの一馬ね。ところで自然現象なら、レインボーペガサスも立派な自然現象なこと』『でもな、虹だろう、消えるのが宿命か・・・』『帰り際、割烹“魚澄”に行ってご夫婦にお伝えしなければね』『前祝いね、嬉しい!』『勝負の前に祝い酒か・・・しないほうが・・』と花厩舎課長は独り言を言った。
さてどんなものでしょうか? 今回は、3番—4番の枠連の2-2、馬連は3-4、ウラも含めた馬単3-4、4-3、そして念には念を入れて、ワイドまで少々手を伸ばしてみる予定です。
という事で、花厩舎としては、今年のダービーこそ自信(地震)をもって臨みたい。結果は『火』を見るよりも明らかではあるが・・・。
(平成20年のダービーの結果は明日のブログで)
0 件のコメント:
コメントを投稿