2013年1月14日月曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・進水式 <標高532m>


 Launching  Ceremony

日本酒の瓶が船首に叩き付けられる 銀の斧を打ちおろすのは船主の令嬢だ

くす玉が割れて無数の色とりどりの風船が風にのって青空に昇ってゆく

トリガーがはずされて 巨大な商船はゆっくりと レールの上を滑り降りてゆく 消防音楽隊などがマーチを奏でる中母港の水面に今しもその勇姿を浮かべる

船はまるで鮭が産まれた河川の水の匂いや味を体内に刷り込むのと同じように 母港の海の色や山の景色を明確に記憶するに相違ない

成人式と進水式を一緒には出来ないが 青年(成人)は故郷を決して忘れないだろう それが都会であろうと田舎であってもだ 今日ひとつのトリガーが外された若者は 船がこれから艤装を施されてめでたく完成するように 数々の試練を経て人格を磨くのだ ご健勝を祈りながら 成人の皆様に心からお祝い申し上げたい


(庵主の日時計日記:門出によせて) 三菱重工業神戸 進水式より By Jun

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