2014年8月29日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・老桜と廃校(標高 971 m)


 写真は、ボクの大切な知人・N Gorou 氏から提供されたものです。早春のある日、氏が訪ねられた風景を切り取って送って下さいました。そこには語り尽くせない歴史の重みを感じるのです。

 桜咲く頃、お母さんに手を引かれた一年生が眺めたであろう学舎。夏休みに児童が走り回った校庭の水たまりに写った入道雲と赤とんぼ。

 秋の文化祭の日みんなの歌声が、散りゆく桜の葉とともに空に駆けって行った、目に見えない音符たちの乱舞。そして降る雪に覆われて、いつか校舎は衰えてしまった。まるで人間の人生そのもののようにである。



(庵主の日時計日記:心の内)より

2014年8月26日火曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・森をゆく水(標高 970 m)

【一服の清涼剤】

妙高山の奥深くに源を発し、雪解け水や雨水を集めて流れて行きます。この流れも「危険土石渓流」に指定されています。ここに立つと夏でも20度そこそこの涼しさを感じます。


森の中を老狐がトボトボと歩いているのに出会います

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2014年8月24日日曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・いもり池周辺のガイドウオーク(標高 969 m)

【国立公園・妙高 いもり池自然観察会報告】

 午前中、いもり池周辺のガイドウオークが開催されました。昆虫、両生類、鳥類、植物に博識の深い諸先生方の説明を受けながらの観察会です。(妙高高原ビジターセンター主催)
ニホンアマガエル、ツチガエル、モリアオガエル。オオルリボシヤンマ、マユタテアカネ、ミヤマアカネ、クロイトトンボ、モノサシトンボ、オニヤンマ。などゆっくり、じっくりと観察しました。

【今日勉強したことで、心に残った事】

 カエルは目から入った光の刺激で、体の色が変ること。ニホンアマガエルは、大気中の水分を感じてケロケロと鳴き出す。ツチガエルは調べてみると、アリを食べている。オニヤンマは6本の足のうち、後足が長いので、水平にとまる事が出来ないので木の枝にぶら下がるようにとまる。


自然観察会のフィールド 妙高山麓いもり池周辺


オニヤンマの雌 先生の手にとまって風を待っている


宝石のような複眼のオニヤンマ 木の枝にぶら下がって休憩

(庵主の日時計日記:自然と私)より


2014年8月23日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・草原の朝(標高 968 m)

 強い雨が降って、雷が遠く、近くで鳴っています。やっと朝が来て周りが明るくなって来たので、OK牧場に行ってみました。この雨で草も一回り背が高く大きくなりました。
足下からトノサマバッタが飛び立っていきます。アマガエルが白樺の若木に張り付くようにしています。

 渓流の流れ下って行く音も、梢を揺らす風も、昆虫の羽ばたきの中にも、メロデーを感じます。耳を澄ませばそこはシンフォニーホールそのものでした。




(庵主の日時計日記:心の内)より

2014年8月22日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・須弥山(標高 967 m)


【今朝の妙高山の頂上付近です】

 妙高山は、「須弥山(しゅみせん)」と呼ばれています。佛教の世界では無限大の広さを持つ「風輪」「水輪」「金輪」を合わせて、人間の世界を顕します。その真ん中に大きな須弥山があります。これを四天王の山と呼びます。頂上が「有頂天」です。須弥山は梵語ではスメール、玄奘三蔵法師は、妙高山と訳しました。新潟県にある妙高山はこれからとられた名前です。あの頂上の尖ったところあたりが、「有頂天」なのでしょうか。



「写真は2014.8.22 朝 OK牧場より青空をバックに直下(そそり)立つ妙高山です。マインヒュッテ 庵主 撮影」

2014年8月19日火曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・落ちて来た鳥(標高 966 m)


【ミズキ(木の名前)より落ちて来たヒヨドリの幼鳥】

 818日、朝の7時半頃、カメラを持って敷地内の巡回をしていた。突然木の上から何かが落ちて来た。ばさばさっと音を立ててボクの足下に落ちた。よく見てみると鳥が羽根を伸ばした形で草の中に臥せっていた。そっと両手で挟むように持ち上げてみた。どうやら飛ぶ練習をしていたヒヨドリの幼鳥である。このような鳥を狙っているのが蛇やカラスである。

 安全な場所に運び、段ボールに野草を敷いてその上に置いてやった。1時間ほどして行ってみると、その子はもう飛び立っていなかった。ほんの僅かな縁ではあったが、お前の事は忘れないよ。



(写真はおびえるようにうずくまるヒヨドリの幼鳥:マインヒュッテ 庵主撮影)

庵主の日時計日記:(自然と私)より

2014年8月17日日曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・夏のスタミナ食(標高 965 m)

【麻婆豆腐ラーメン】

 先日お見えになった知人が、「バーコー」をお土産に下さいました。「豚ひき肉ソボロに色んな具材入り」で、それを使って今日の昼食に麻婆豆腐ラーメンを作ってもらいました。何にでも応用できて大変便利な食材であり、レシピを教えて頂き家内がとっても喜んでいます。

 蒸し暑い夏を乗り切るパワフルメニューの一品です。炊きたてのご飯にどさっと乗せて、『はーふはーふう』と言いながら汗をかきつつ食べるのも一興。



(庵主の日時計日記:食味倶楽部)より

2014年8月16日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ヒヨドリ(標高 964 m)

【まだ嘴(くちばし)を見ると幼鳥ですね】

 森の小枝を飛び移る鳥の影。じっと見ていると中型の野鳥です。どうやら今年生まれたヒヨドリのようです。親鳥を呼ぶようにピイーピーと鳴いていたのはこの子だったのです。


(フルスクリーンでどうぞ)

 ヒヨドリは全国どこにでもいる鳥ですが、日本列島周辺以外にはいない鳥なのです。だから外国のバードウオッチャーにとっては、珍しい鳥である事は間違いない様です。
スズメとハトの中間くらいの大きさで、ヒヨ、ヒ〜ヨと鳴き
波を描くような飛び方(波状飛び)をするので、子供さんにもわかりますね。果物や木の実が大好きで、人間より早く食べてしまうのです。よく友人と『はよ食べんとヒヨにやられてしまうで』と話した日のことを懐かしく思い出しました。

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2014年8月15日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・カブトムシ(標高 963 m)


【あたらしいいのちがこの世に】

 やっとカブトムシが生まれました。数ヶ月前からお世話を依頼されていた幼虫が昨日やっと一匹這い出して来ました。小さいですが、凄い力持ち。ボクの指が痛いほど肘を張って来ます。大好きなクヌギの樹にリリースしました。
『しっかりと蜜を舐めて、元気に過ごせよ』と背中を撫でてやると、木をゆっくりと登り出しました。まさに一件落着!明日もまた生まれるだろうか?






(庵主の日時計日記:自然と私)より