2013年6月30日日曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・タテハチョウのくる庭 <標高 659 m>

【ボクの好きな蝶・ホシミスジ】


タテハチョウの仲間の中でも色彩が2色の蝶です 濃茶色地に三本の白い帯をもっています 翅の先端部分に星を散らした様な模様からホシミスジと呼ぶのでしょう


ボクの住む周りには白樺やウドが沢山あります ウドの花に
止まって蜜を吸ったり 白樺の葉の上で風にゆられて休憩をしていることがよくありますね


幼虫の食草は 一般にユキヤナギ コデマリ シモツケなどがあります この子はとっても素敵な飛び方をしますよ 『牛若丸飛び』と名付けていますが ヒラリ〜ユラリ〜フンワリと木から花へ舞いおどります まさに「風と友達」の典型でしょう タテハチョウって良いですね!!

(庵主の日時計日記:自然と私)より 

2013年6月29日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・東南アジアからようこそ <標高 658 m>



【ウスバキトンボ】



















この子は日本国中どこでも見られる トンボ科・ウスバキトンボ属に登録されているポピュラーなトンボです

でもすごい事をやってくれるのです それはね 冬の寒さにとっても弱いのです 4℃になると死んでしまうそうです
沖縄県以南でしか冬は越せないのです だから毎年海をこえて何千キロも飛んでくるのです

東南アジアを春先に飛び始めた群れは 3月下旬 鹿児島県あたりにやってきます 4月頃には高知県 6月下旬には富山・新潟県にということで 今回ボクの写真に撮られたってわけ

そして驚きはこれから・・・各地に飛んで来た群れは水田等で最初の産卵をします そして素早く羽化した群れは次の地に移動 各地の田植えの直後の田んぼでまた産卵

なんと北海道あたりまで飛んで行く間に34回も世代交代を繰り返すのです

そして8月頃 やっとたどり着いた北の台地(北海道)で 寒さの訪れとともに全て死に絶えてしまうのです

このようなトンボはこのウスバキトンボのみでしょう お盆のころには全国で『精霊トンボ』『盆トンボ』と呼ばれて 子供たちには御先祖の使いだから捕まえないようにと教えられていたものです

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2013年6月28日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・タテハチョウのくる庭 <標高 657 m>

【ミドリヒョウモン】





華麗なヒョウモン類が多い中でも オレンジ色の鮮やかさがやや少ないちょっと地味なヒョウモンチョウです

雑木林のまわりを活発に飛び回り いろいろな花で吸蜜します 渓流沿いでもよく見られ 地面におりて吸水もします

ヒョウモンチョウ類の中では分布がもっとも広く 都市郊外から深山までいたるところで見られます

メスは樹皮に産卵します 生まれた幼虫の食草はスミレ類です 地上に這いおり スミレ類を食べて育ちます

(庵主の日時計日記:自然と私)より


2013年6月27日木曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・平成25年度 合唱祭お知らせ <標高 656 m>


今年も新潟の夏 久比岐野の爽やかな風の中で 合唱祭が開催されます ジュニアからシニアまで47のコーラスグループの参加を得て 素晴らしいハーモニーが街を彩ります

多くの皆様方のご来場をお待ちしております ちなみにわたしども妙高高原混声合唱団は 午後2時過ぎに出演予定です

なにとぞ宜しくお願い致します


酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・忘れ得じマザー・テレサ <標高 655 m>



思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから

言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから

行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから

習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから

性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから


(庵主の日時計日記:心にしみる言葉より)


2013年6月26日水曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・おめかしして・・・ <標高 654 m>

【コムラサキがやってきた】



近くの川筋にコゴメヤナギやケショウヤナギの大木があります これらのヤナギは皆さんのよくご存知の「しだれ柳」とは姿形はまったく違っています

このコムラサキの幼虫は コゴメヤナギなどの葉を食べて生長します

タテハチョウの仲間ではオオムラサキが最も有名ですよね

数日前 お隣のドームの雪害対策の工事がはじまり 残ったセメントを坂道に貼付けてくれましたそのセメントを舐めにやってきたのがこのコムラサキでした どうやらセメントの表面に彼らの必要としている成分が付着しているようです

セメント工場の砂置き場に沢山のキベリタテハが集団吸水をしている写真を見ると なるほどと合点が行くのです

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2013年6月25日火曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ジャズパブ維摩 第一部 最終回 <標高 653 m>



浜夫妻を乗せたタクシーは今しも煉瓦路の手前に差し掛かっていた。

泊雄二は潮の香を吸い込みながら、水上警察署付近を歩いて行く。ダッフルコートを着た男二名、確実に目標(ターゲット)を指呼の間に入れた。ビルの蔭にパトカーが二台それぞれに位置を決めて待機した。

浜夫妻のタクシーが海岸通りを右折して煉瓦路へ入って今日の披露宴会場『ジャズパブ維摩』の前に止まった。

その時だった。二人の刑事はその男を挟み込むように取り囲んだ。岩城刑事が『泊雄二さんだね』と声を掛けた。男は首を挙げて刑事を見た。虚ろな目であった。暫く無言でいたが、『ハイ』と小さく答えた。

『殺人未遂容疑で逮捕する』と岩城刑事が令状を呈示した。その瞬間もう一人の刑事が手錠を打った。手首にかかったその音と、動作は周りの誰も気付きはしなかった。

男は促されて歩いていく。パトカーが煉瓦路入り口に進んで来た。後部座席に滑り込むように乗り込む。両横に厳(いか)つい刑事二人。一人が県警本部に連絡を入れる。

浜裕次郎はタクシーを降りた。あとに続いて暁子さんが手を取られて降りようとしている。その時、泊雄二の虚ろな目に暁子の姿が浮かんだ。今しもパトカーがスタートしようとしていたその時、岩城が運転手に言った。

『ちょっと待ってくれ、無線機を出しておく・・・』そう言ってなにかポケットを探る仕草をした。泊雄二は、はっきりと嘗ての妻、暁子の晴れやかな姿をその目に焼き付けていた。それは気仙沼の秋晴れの景色の中に溶け込んで行くかのようであった。

『さあ、出してくれ』岩城がおもむろに言った。パトカーは煉瓦路入り口から離れた。泊雄二は後ろを振り返ったが、背筋を伸ばして座り直した。もう何も思い残す事はなかったのである。

会場『維摩』の扉が開いて、浜夫妻が入って来た。全員の祝福の拍手と歓声。ジャモウやランジェも座って二人を見つめている。直前に泊雄二が逮捕された事を暁子は知る由もなかった。

地元のK新聞に、全国に指名手配されていた犯人が神戸旧居留地海岸通りで逮捕されたと言う小さな記事が載っていた。二人の今の幸せが、その事実さえも霧の中に隠してしまっていた。私が浜夫妻に連絡して初めて知ったようであった。

披露宴が終わって、みんなが帰ってしまった『ジャズパブ維摩』には、ジャモウとランジェと私だけになってしまった。

 庵主様 作・演出のミュージカル『裏町に燃えて』は好評にて会場は小さいながらも毎日満員らしい。疾風真麻さん、安曇川麻沙美さんも嬉しい悲鳴であった。

 新谷誠さんは、新装間近い、みちのく割烹『気仙沼』の開店準備に余念がない。 庵主様はと言うと、フラナガン社長の要請で『トラデイショナル倶楽部六甲』のプログラム・コンダクターになっておられた。若いピチピチギャル、海原沙織里さんと楽しそうにレッスンの打ち合わせ中。いやはや、若いことだ。何が人畜無害なものですか。

あっ、三味線屋の辰兄の事を忘れておりました。猫の皮を求めてモンゴルへ行ったとか。これからもジャモウやランジェから、『しかと』されるのは目に見えているようです。

『暁子さ〜ん、朝ですよ〜。さあ起きて!』浜ちゃんちでは、浜千鳥婆さんの元気な声が響いています。

さあて、私も少しお休みを頂いて温泉にでも出かけますか。ああジャモウとランジェは、「糀屋看板娘さん」が預かって下さるとか。そうだ、松山だ!芹沢ファームを訪ねてみよう。むしょうに信二と祇乃さんに会いたくなってきたのでした。

長らくご愛読頂いてきました、『ジャズパブ維摩』はその第一部を本日をもって終了させていただきます。またいずれ第二部にてお目にかかる日もあろうかと思います。どうか皆様、お元気にてお過ごし下さい。

『ジャズパブ維摩』では、これからも皆様のおこしをお待ち申し上げております。ジャモウやランジェもビーフジャーキーの到着を今か今かと待っているでしょう。『ジャモランジェ サヨナル〜ニャ』(ジャモウ語でさようなら皆様)



ここはあなた様のお席です ごゆっくりとどうぞ



2013年6月24日月曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ニホンカワトンボ ♀ <標高 652 m>

【まるで自然の創作した芸術品!】


羽化間もないニホンカワトンボ (♀)
翅(はね)の縁にある縁紋が白いので幼体と判断した

雌は鮮やかな金属光沢色をしておりこのトンボの美しさには目を見張るものがあります

橙色翅型の このトンボもなかなか識別が難しくオオカワトンボと類似している

昆虫が三次元空間を自由自在に飛び回る姿は 人類がそれらに学んで発明した飛行機よりもはるかに機能性豊かでかつ繊細です

彼らは常に「風を友として」生きているのです 生きとし生けるもの全てに神の栄光あれ

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2013年6月23日日曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・今朝の空とポエム <標高 651 m>


【夢を描け】

       若きと老いたるとを問はず
       兄弟よ、夢を描け、
       蜃気楼よりも大いなる夢を。

    夢はあなたの肉体を超えて虚空にひろがり、
    ひろくひろく宇宙にひろがる雲となって、
       あなたをより高き世界へ
    あま翔けらす大いなる翼となるであらう。

       此の翼こそ世にも奇しき翼である。
       夢の奇しき翼に乗るとき
       若きものは向上し
       老いたるものは若返る。

(谷口雅春著 ひかりの語録より謹載)

2013年6月22日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・大きな桑の木 <標高 650 m>

【マルベリー・桑の実がすごいぞ!】



大きな桑の木が 今年は素晴らしい実を成らせてくれました 6月の雨に濡れて 日に日に熟して行きます


樹高は10 mちかくあるでしょうか 桑の木としては珍しく大きいものでしょう

マルベリージャムを今年も作っていただくことにしましょう 熟した実を口に含んだ時 妙高山に降る雪が甘みとなってしっかりと入っているのを感じました 山の恵みに感謝した朝です

(庵主の日時計日記:自然と私)より

2013年6月21日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・リスの登る木 <標高 649 m>



【クヌギの木にのぼるリス】

この写真は昨年の今頃 偶然に通りかかった森の中で写したものです

当初このリスはニホンリス(ホンドリス)だと思っていました しかしよく調べてみると
どうやらタイワンリスだと判ったのです

決め手は耳の形が丸みをおびていることです ニホンリスならピンと尖った長めの形状をしているのです

動物園などで飼育されていたタイワンリスが逃げ出して今では全国にその勢力を広げています 野生のニホンリスを見るのは難しくなっているのが現状らしいのです

(庵主の日時計日記:自然と私)より 

2013年6月20日木曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ジャズパブ維摩 50 <標高 648 m>



浜裕次郎さん、暁子さんの結婚式も無事終わり海岸通りの『ジャズパブ維摩』にはご出席の皆様が集まってきました。披露宴会場という訳です。椅子や机をそれぞれ動かして適当に座って、好きな物を食べて飲む。

それこそ普段の延長のような宴会であります。それでも新郎新婦とお仲人さんのお席は真ん中奥に用意されてあります。今日の乾杯の音頭は、私、井筒修がつとめさせて頂きます。

あとは新郎・新婦が装いもあでやかに会場の扉を開けて入場してくるのを待つばかりになっていました。庵主様の奥様も素敵なブーケと大きな花束を用意されて、二人の到着を待っています。その時ドアーが開いて、一人の老人が入って来ました。運転手の源さんが案内して来たようです。


その老人は、12日の暁子さんのお輿入れの朝、お別れに訪ねてきた佐久間婆でありました。庵主様のお計らいで、源さんが迎えに行ったとの事。突然の事とて、佐久間婆は普段着のままです。会場の雰囲気はますますヒートアップしていました。


さてその日の朝、泊雄二は神戸三宮の、とあるカプセルホテルの寝床で目を覚ました。なにがどうって事はないんだが、この前歩いた海岸通りをもう一度歩いてみたいと無性に思った。それは気仙沼の漁師の家に生まれ、25才まで近海漁業の船に乗っていた「海の男」の血がそうさせたのかも知れなかった。

午後2時、彼はいつもの風袋でK公園のベンチを後にした。今日で神戸の街を離れるつもりだった。さて次はどこに行こうか?  漁師仲間で、岡山の下津井港で仕事をしている男がいた。

明日は下津井漁港へ行ってみようと考えながら、坂道を旧居留地の方向に下って行った。勤労感謝の日とて、家族連れが楽しそうに歩いていく。それを見ていると、7年前暁子と結婚した当時の自分の姿が脳裏を掠めて通り過ぎて行く。

どうしてバクチの道にはまり込んでしまったのだろう、それも借金までして。高利貸しより逃げまどう日々の生活。暁子が見るに見かねて、夜の商売に身を沈めてくれたのも、当たり前のように思っていた自分であった。あげくの果てにその高利貸しを刺してしまったのだ。

潮の香りが鼻をつく。気仙沼の空気とは違っているがここには活気溢れる造船所の油の匂いがする。肩をすぼめて、小さなボストンバッグ一つを腋に抱えて足早に神戸の港通りを歩いて行く。

ちょうどその頃、浜裕次郎、暁子さんは、海岸通りから煉瓦路へ向けて、タクシーを走らせていた。二人は今日の結婚式の時、なかなか入らなかった新郎の指輪を見て笑いあった。

煉瓦路の蔭に潜んでいた目つきの鋭い男が、ケイタイを取りだして何か連絡を入れた。元町通りにいた岩城刑事が踵を返して北側から煉瓦路へと急ぐ。

時を同じくして、県警のパトロールカーが二台、西と東から静かに発進した。浜夫妻を乗せたタクシーは今しも煉瓦路の手前に差し掛かっていた。

「泊雄二」は潮の香を吸い込みながら、水上警察署付近を歩いて行く。少し離れてダッフルコートを着た男二名、確実に目標(ターゲット)を指呼の間に入れた。ビルの蔭にパトカーが二台それぞれに位置を決めて待機した。一人の刑事が再度胸のポケットを確認した。それは泊雄二にたいする殺人未遂罪の逮捕状であった。