2013年3月9日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・ジャズパブ維摩 28 <標高564m>



庵主様が気仙沼に出かけられる?まあ、珍しいことだ。滅多に遠出をされない事で有名な御仁である。よく『わしは、隠れ家より出んのじゃ』と言っておられる庵主様がである。まこっちゃんが始める、みちのく割烹『気仙沼』の仕込みの準備やら、現地での友人との打ち合わせなどに一度郷里に帰るのに便乗するらしいのだ。

そう言えば、昨年白いマフラーの男が『維摩』に初めて来た時、この男が気仙沼出身と聞いて、庵主様も2年ほど住んでいたことがあると話されていた。ひょっとしてそんな関係があってお出かけになるのではと思っています。 なんと付き添いに、お雪さんこと新谷暁子さんが同行するとか。庵主様のエスコートとして身の回りのお世話係であります。出発は10月の中旬に決まりました。庵主様の大きな四輪駆動車で走るのだそうです。運転手は、修法が原へご一緒した『源さん』。そして庵主様、まこっちゃん、暁子さんの4人です。

気仙沼に着いてからの行動は、まこっちゃんと庵主様は別行動らしいのです。それらの準備とアレンジはあきちゃんが担当しているようでした。あきちゃんも、故郷へ帰ることが出来て殊の外の喜びようです。

そんな頃、私のもとに芹沢夫妻から連絡が入りました。108日に神戸に着くとの事です。祇乃さんの運転で松山から、松山道、高松道、鳴門大橋、明石海峡大橋を越えて神戸まで来るとのことです。

私は、芹沢夫妻を常連の皆さんに紹介する事を考えています。8日の夜は歓迎会を『維摩』で開く事にしました。

その日は朝からまさに日本晴れ。六甲の峰に一片の雲もない。港にはこの秋最高のイベント、マーシャル諸島の船籍、『ノーテカ号』が入港予定であります。Nauticaはラテン語で『船』という意味です。総トン数30,277t

その壮大にして豪華な姿は、『浮かぶ五つ星ホテル』の異名を授けられるほどの素晴らしい船です。午後3時に、芹沢夫妻は『維摩』に到着しました。明石海峡大橋を渡る時、豪華客船の神戸港入港が見えたと非常に喜んで入って来られた。

 祇乃さんが、ジャモウとランジェを見つけて、薪束の寝所の前で膝を折って優しく撫でている。『ようこそ、神戸へ』私はお二人と挨拶を交わす。『長らくのご無沙汰でした』そう言って信二は深々と腰を折った。首筋までが日焼けをしている。その姿はまさに農夫そのものである。

あきちゃんが、コーヒーを運んでくる。彼女をお二人に紹介する。始めからうち解けた雰囲気が漂う。そうこうする内に、辰兄いがやってきた。庵主様、ハヤマさん、麻実さんは芝居の練習の帰りとかで3人一緒に到着。

『糀屋』の看板娘さんは、夕方5時半頃になるだろうか。まこっちゃんは、店の手入れの立ち会いで今夜は出られないらしい。新在家甲六師匠は寄席がはけてからになる。株屋の浜ちゃんは、珍しく証券会社の勉強会とやらに出かけて、6時頃になると連絡が入っていた。

私が再会を楽しみにしていた、芹沢信二(旧名宇野信二)とその妻、祇乃さんが維摩へやってきました。車には、祇乃さんのお母さんと一緒に作っている新鮮野菜、近所の蜜柑農園でできた『デコポン』(これは究極の蜜柑とも言われている高級品)がダンボール箱に山盛り。

そして、私の大好物の『タルト』が・・・。まるで田舎がそのまま神戸にやってきたかのようだ。信二も祇乃さんもかつて神戸で生活していたので土地勘はなんら問題はない。維摩の中では、グレンミラー楽団の『真珠の首飾り』がしずかに流れている。そう言えば祇乃さんも以前は宝石商だったらしい。


0 件のコメント:

コメントを投稿