2011年3月5日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・国会の怪 <標高37m>

【智慧がないのか、思考力の欠如か】

最近国会中継をよく見ている。しょうもないドラマやお笑いをみるより面白いからである。まあ下品なヤジや、騒音はいただけないがあれが静寂の中で進んでいくのは反対に恐ろしい。

今日のテーマはボクが常々『あれはなんとかならんのかいね』。と考えていることに由来する。

質問者とそれに応える総理以下大臣諸氏が居並ぶ光景は、若干異様さを感じるがやむを得まい。問題はこうである。例えば蓮舫行政刷新担当大臣への質問に対して、彼女ははるか奧の座席から立ち上がって、回答者のテーブルまで歩いてくる。若い女性だけあって颯爽としている。まるでファッションショーのモデルの感じがしないでもない。

しかし問題はこの次である。一度の回答に不満・不十分さを感じた質問者は、彼女が席に戻るまもなく次の質問をたたみかける。彼女はまた立ち上がって回答席まで行き、『回答は差し控えさせていただきます』とかなんとか言ってまた戻っていく。そういった事が何度か繰り返されて、視聴者はまことにうんざりするのだが、あの行ったり来たりの時間はまことに無駄である。

特に年配の大臣や政府の要職についている方は、足もとがおぼつかないのが見て取れる。まして自分が矢面に立っている場合はなおさらである。肩で息をし、心臓の負担が大きいのがわかるのだ。そこでボクの提案だが、質問者は誰に答えてもらうかを事前に通告しているのだから、関係者はあらかじめ最前列に移動しておくべきなのである。そして立ち上がって数歩で回答者テーブルまで行く。席順など数人をのぞいてはこだわらなくって良い。

巷では国会を一日開けば、億単位の金がかかるといわれている。行ったり来たりの時間に法外なお金が費やされているのである。いままでずっとこの方式を採用してきたのだろう。だれも改善を言い出さなかったのだろうか?過去の慣例を重視し、旧態依然としてこの様な運営をしているとは情けないと思うのである。『無駄を省く』などと立派な事を掲げている国会議員であるならなおさらと思うのだが。

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