2011年2月25日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・雪解けの頃 <標高34m>

【橡(とち)の実 ひとつ見つけた】


少しずつ溶け出した雪の中から出てきたのは「橡の実」でした。栗に似ていますが栗ではありません。栗よりも精悍な顔つきをしています。それはまるで中世の騎士のような兜を被っているからなのです。


栗の実は焼いても、蒸しても、煮ても美味しく食べることが出来ますが、この橡の実はあく抜きを十二分にせねば、なかなか美味しく頂けない困りものです。でも地方のお土産に買ったり、頂いたりする「とち餅」はとっても美味しいですね。昔から山里では「栃の木」は伐採禁止になっていました。それは飢饉の時の食料になったからです。

フランスのシャンゼリゼ通りのマロニエの並木道は、「西洋栃の木」の事でしょう。別名「馬栗」ともいいます。馬が首を伸ばしてこの実を好んで食べるからでしょうか。


3 件のコメント:

  1. おはようございます♪
    これが栃の実ですか?
    とち餅はよく食べますが、栃の実は初めてみました
    とっても固そうですね!

    ↓の怖い天井に棲む妖怪!
    うちの実家にもあります
    子供の頃は寝るとき、すごく怖くて、絶対そこを見ないようにぎゅっと目をつぶって寝た覚えがあります
    かすみ草

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  2. かすみ草 様

    こんにちは。いよいよ3月ですね。こちらも雪は降っていますが、湿雪でそう多く積もる雪ではありません。これから少しずつ雪が溶け始めると、色んな草花が顔を出すでしょう。それが楽しみで毎日歩いています。

    大きな木の上から雪の塊が落ちてきて背中に入りました。あまりの冷たさに背中を丸めて雪を出すのに往生しました。せっかく着替えたシャツも濡れてしまい、また着替えです。

    貴女のご実家にもこの手の妖怪が棲んでいましたか。妖怪と思わず、魔除けと思えばなんてことないのです。お仕事頑張ってください。

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  3. 庵主

    直様よりのコメント

    橡の実は埼玉県庁に大木があり落ちていたのを昔、拾ってきて今もまだ2個ケースの中に飾ってあります。
    それから5年前に娘がベルギーにいた時私も1ヶ月半滞在したことがあるのですがその4月から5月頃公園も宮殿も何処の並木を通ってもマロニエの花盛りでピンクと白で素晴らしかったです。
    それが、実になり落ちてくる時は路上駐車は出来なくなるそうです。
    車に(穴があく?)傷がつくからだそうです。
    ビルの何階位の高い木から沢山落ちてきたらそうでしょうね。
    それにしても、雪の下から出てきた橡の色綺麗ですね。
    雪景色も本当に楽しみに見せていただいていますので・・ありがとうございます。
    (追申:蕗のとうなんですね。初めて見ました。)

    直 様

    コメント有り難うございます。

    ベルギーにいらしたのですね。マロニエのプロムナード、さぞ素敵だったでしょうね。ここ妙高高原では、ヤマグルミや柴栗、橡の実がなる木が結構あるのです。季節になると籠をもって拾いに行く。地元の方は余り興味がないようで。

    これから7月頃には、桑の実が道路沿いに一杯なります。山桑と普通の桑の木が共生していますが、実の味はほとんど変わりません。せっせと摘んできて、桑の実ジャムを作ります。こくのある味でパンなどにぬって食べると絶品です。自然の贈り物はまさに神様よりの授かり物。感謝して大切に使わせて頂きたいと心掛けています。

    昨日、関川水系の岩魚(イワナ)や山女魚(ヤマメ)を釣る「遊漁証」を購入しました。これで安心、雪が溶けたらぼつぼつ出かけるつもりです。大きなのが釣れれば、ブログでお知らせいたしましょう。ではまた。

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