2011年8月6日土曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・昨夜のイワナ <標高99m>


昨日の早朝、良型のイワナを釣り上げました。早速夜の食卓に、と言うより酒の肴にしようと、どんな料理が良いか考えました。定番の塩焼き、そして骨酒はあまりにもオーソドックスですよね。やはりここは、イワナの腹に自家製味噌をしっかりと詰めて、それをクマザサでくるんで蒸す、「マインヒュッテ・イワナの味噌蒸し」と決定しました。

お腹を割いて驚きました。しっかりと卵をもっていたのです。可哀想なことをしたかな・・・と思いましたが、脂がのっていて美味に違いないと勝手に納得したりして取りあえず前に進みます。

まず胃袋内のチエックをしました。彼らが今頃捕食している物は何か?それは小さな白いワームでした。カゲロウかそれに似たものの幼虫です。これからの餌はまずこの小虫が一番だと脳裏に覚え込みました。


クマザサの葉は周りに無尽蔵にあります。とっても良い香りがして、乾燥させて笹の葉茶にもなりますし、笹団子、笹の葉寿司には無くてはならない名脇役です。それに刳るんで、凧糸で巻いてお鍋で蒸しました。味噌を多めに使うのがこの料理の「味噌」なんです。

20分ほどで蒸し上がります。熱々の笹の葉を一枚ずつ剥いで行くのは、笹と味噌のなんともいえない良い香りがして、京都貴船の料亭「べにや」に来た感じがしたものです。早速湯気も香ばしいイワナの白肉に味噌を絡めて美酒を含みます。ウ〜ンこれぞ日本の田舎の味、里山の素朴な料理なのです。これが今回のイワナ釣りの上流から川下までの顛末です。

2 件のコメント:

  1. こんにちは

    参りました!
    お手製のお味噌と熊笹に包まれた岩魚くん
    こちらまで香りが漂ってきます
    思わず 唾をごくり
    すっきりとした呑み口の冷酒で・・・・想像しただけでたまりません

    ひねもす

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  2. ひねもす 様

    こんばんは。こちらは今夜、音楽祭がありましてヨハンシュトラウスのワルツなどが演奏されるのですが、大雨警報が出ていましてちょっと野外ですので心配です。

    さてイワナのこの料理は良いでしょう。鱒でもアマゴでもOKです。是非一度おためし下さい。きっとお酒がすすむ事でしょう。

    しっかりと冷えた大吟醸か、地酒の辛口・鈍燗(ぬる燗)が良いでしょうね。
    料理は色と香りで食べるとも言います。まことに言い得て妙であります。マインヒュッテ特製の料理、またご紹介申し上げます。有り難うございました。

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