2011年9月6日火曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・言葉のアーカイブス <標高124m>


時刻表 JR全線版を使って旅に出よう!

8年振りにJRの時刻表を購入しました。春になったら出かけたい所があったのですが、実はこの一冊であつかましくも、日本全国津々浦々に行ってみようじゃないかと考えたのです。

今までの会社勤務で営業業務を約40年間担当してきました。どちらかと言うと皆様方よりも多少なりともいろんな場所に出向いただろうと思うのです。しかしまだ足を踏み入れた事のない所は山ほどあります。それを経験、体験もせずに、バーチャルに、あたかも今そこを訪ねているかの如く書いてみようと思うのです。でもこれはあくまで創作の世界の事なので、現にお住みになっておられる方から見ると、『いいかげんな事を書いて』とお叱りを受ける場面も多々あるとは思います。

しかしその反面、『地元の人間より詳しいじゃない』と言ってお褒めにあずかる場面が有るかも知れません。それらは全て笑って許して頂こうと思っています。それよりも、その土地の方々よりの、ご意見や情報を賜ることの方が楽しみなのです。

そしてその情報をベースにして、より深くその土地の良さや特長を書き表せたら作者としては本望であります。全て物語(ドラマ)形式で進めて行こうと思っています。例えばこうです。
【庵主の草枕・夢旅日記(一)】

2月11日の朝、私は準備をしておいた旅行用のカバンとカメラを持って家を出ました。まだ冬の真っ最中なのに比較的暖かい朝だったのです。

『ご主人、今日はお出かけ?』と、溝掃除をしているお向かいのご主人から声がかかりました。『ええ、ちょっと二、三日出てきますわ』と私。『ご旅行ですか?どちらまで』。そう聞かれて私ははたと困ったのです。実は何処に行くかまだ何も決めていなかったからです。まあ、適当に入ってきた列車に乗れば良いくらいにしか考えていない、当て所のない旅なのです。『まあ・・・とりあえず大阪駅ですわ』と私。

『ああ、奈良か京都にでも?』『はあ、そうなるかも知れませんし、全く違うかも知れんのですは、実際』『へ〜え、放浪の旅ちゅうやつですか』『まあ、そんなとこですか。じゃあ、ごめん』『お気を付けて』。

こんな会話をして、大阪駅までやって来ました。さてどこにするかと、料金パネルに目をやりました。そしておもむろに切符を買ったのです。取りあえず大阪から敦賀まで。敦賀は福井県です。そこは北陸の玄関口であります。


明日に続きます。Imagined by Jun

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