2011年1月7日金曜日

酔花 風酔 自然法爾のおきどころ・庵主の歌ごよみ <標高3m>

【風雪流れ旅】




 雪の峠を越えて人気のない寂しい町にたどりついた。今宵の宿を探す足取りの重さが悲しい。まだ日暮れには少し早いが、凍りつくような風が体をいたぶって逃げて行く。雪を溶かす水がホースよりこぼれて、水際に散った寒椿のあかい花びらが目にいたい。

 宿の軒下につらなる氷柱(ツララ)は、まるで地獄の入り口のようだ。『アイヤ〜、アイヤ〜』と「風雪流れ旅」の流行歌(はやりうた)が宿の奧から聞こえてくる。『ごめんなさい』と言って戸を開けたとき、古いラヂオのそばで火鉢にあたって眠っている老婆がいた。

6 件のコメント:

  1. こんばんは♪
    同じ24時間を生きているのに、時間の流れ方が全然違うような気がします
    玄関の左側も雪が何メートルも積もったときに役に立つ柵なのでしょうか
    まだまだ積もりそうですね…
    かすみ草

    返信削除
  2. かすみ草 様

    お早うございます。

    ほんと時間のスケールが違いますよね。

    これはこちらがゆっくりしていると言うより、大阪がイラチなのかも知れません。

    柵と見えるのは、「雪囲い」です。雪が押してきて窓ガラスなどを壊さないようにつけています。でも部屋の中が暗くなるので、ちょっと困りものです。

    いつもお訪ね頂き有り難うございます。今日もご安全に。

    返信削除
  3. おはようございます

    雪・氷柱に雪囲い 自然の営みリズムに則した人々の生活
    街での季節感のない日常とはまるっきり正反対ですね

    これが本来の姿なのでしょうね
    庵主さんの細胞の喜びの声がきこえてくるようです

    さてさて「風雪流れ旅」 何処へと流れていくのでしょうか
    楽しみです

    ひねもす

    返信削除
  4. ひねもす 様

    こんばんは。

    半端じゃない雪の多さ。朝起きて家の戸が開かない。仕方がないから二階から下りて一階の入り口の雪をどかして、外に出る。一年の内に数回経験する恐ろしい出来事。

    だから本来の家の建て方は、一階を地下室に、二階に通常の玄関をこしらえる。こうしなければ、毎年トラブルが発生する。『なんでそんな場所に住むの?』などと質問する友人がいる。

    『便利な都会に住んでも、夜の暴走族の騒音もあるでしょう。カラスの被害も・・・』どこにいても大なり小なりの問題はあるもの。と割り切っています。

    でもこんな「隠れ宿」のある光景がボクにとっては最高なんです。火鉢にあたって婆さんとの四方山話。また書きましょうわい。

    返信削除
  5. こんばんは~♪
    えみりんブログへのコメントありがとうございました。
    三度めのコメントに挑戦しております。
    受け取っていただけるかしら?

     >…火鉢にあたって眠っている老婆がいた
    庵主さんは、詩人ですねぇ

    どうか受け取ってくださいますように

    返信削除
  6. えみりん 様

    こんばんは。

    まことにご苦労をお掛けしてすみません。ごめんなさいね。

    なにおさておいても、あなた様のコメントは受け取らねばなりません。先ほども貴女のお部屋にお伺いして、懐かしい記事に胸キュンとなっておりました。

    雪は今日一日はお休みだったようです。でもまた明日からしっかりと降ってくれるでしょう。今で1m、せめて成人式は晴れ着が濡れませんように。雪を降らせる神様、それとも雪女郎さんかいね、そこのところ気配りせんとだめぞね。

    またいらしてください。お体どうぞおいとい下さい。明日もご安全に。

    返信削除